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The GOAL 菅野智之が求める究極の姿

菅野智之コラム「世界に日本の投手力を証明も記憶があいまいなほどの重圧」

 

準決勝のアメリカ戦で、ドジャー・スタジアムのマウンドに立つ菅野智之/写真=BBM


 アメリカへの移動直前の羽田空港で、準決勝の先発を小久保裕紀(侍ジャパン)監督から伝えられたところまで話をしました(→前回の菅野智之コラム「2017WBC 前編」)。10数時間のフライト中は一睡もできないほど、何とも言えない緊張に包まれていたわけですが、実はこのとき、準決勝の対戦相手はまだ決まってはいませんでした。サンディエゴで行われていた2次ラウンドのもう1つのグループは、日本のいたグループよりも少し遅れてスタートしていて、ラウンド真っ最中。アメリカ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラの4カ国が争っており、いずれにしても投打に現役バリバリのメジャー・リーガーをそろえたチームです。日本で戦ってきたチームよりも、数段手強いことは覚悟していました。

 僕たち日本(と2位通過のオランダ)には、決勝ラウンドが始まるまで調整期間が設けられていて、準決勝・決勝の舞台であるロサンゼルスではなく、いったんアリゾナへ。僕に登板機会はありませんでしたが、ここではオープン戦を2試合(対カブス、ドジャース)行い、そうこうしている間にプエルトリコの1位、アメリカの2位通過(つまり、前回王者のドミニカ共和国は2次ラウンド敗退です)のニュースが舞い込んできて、日本の準決勝の相手がアメリカに決まりました。

 日本代表はアリゾナにあるドジャースの施設で調整をしていたのですが、ちょうどそのころ・・・

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