開花の時が来た。広島の昨年のドラフト2位左腕・高橋昂也は、6月28日の巨人戦(マツダ広島)で、待望のプロ初勝利をマークした。目先の変化でかわすのではなく、ストレートを軸としたオーソドックスなピッチングパターンで投げるその姿、さらに、「自分さえうまく調整できればやれるはず」という心の持ちようは、将来のエースの器を感じさせるに十分だ。 取材・構成=藤本泰祐 写真=湯浅芳昭(インタビュー写真)、前島進(試合写真) 「これぐらいを目指せば」が初勝利で分かった
今季は、6月上旬までに2度、一軍で先発チャンスをもらったが、いずれも5回まで到達できずに降板。しかし、今季3度目の先発となった6月28日の巨人戦(マツダ広島)で6回3安打2失点、見事にプロ初勝利を挙げた。 ――まずは初勝利についてうかがいますが、ご自身ではどうでしたか。
高橋昂 今までの中では一番、自分のピッチングができたと思います。まあ最低限のことはできたかなと。
――プロ1勝までは早かったですか、長かったですか。
高橋昂 長かったです。
――ウイニングボールはどうされますか。
高橋昂 実家に送ろうかと。
――初勝利の試合で、ゲームに臨むときの気持ちは。
高橋昂 結果を出したいという思いがありました。去年から、課題というのは自分で分かっていて、なかなか調整しきれていなかったんですけど、よくなってはきていたので。簡単に言うと・・・
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