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伊東勤のプロフェッショナル配球考

伊東勤コラム「『剛』ではなく、『柔』に徹した配球。新たな投球術を身に付けた菊池雄星」

 

力勝負一辺倒だけではない投球を見せた菊池/写真=井沢雄一郎


しつこく緩急の「緩」


 今回は、7月8日に行われた楽天西武(楽天生命パーク)から西武バッテリー(菊池雄星投手-炭谷銀仁朗捕手)の配球を取り上げたいと思います。この試合では、楽天の塩見貴洋投手との息詰まる投げ合いを演じました。貧打戦ではなく、まさに投手戦で、このような内容の試合は久々に見た思いでした。8回までスコアは1対1、西武が首位、楽天が最下位とチーム状況は違っていましたが、両投手一歩も譲らず9回を迎えました。

 西武の攻撃で、先に108球でマウンドを降りた塩見投手に対し、菊池投手は続投します。先頭で迎えたのは代走で途中出場していた大卒ルーキーの左打者、山崎剛内野手。俊足が持ち味で、ほかの打者以上に出塁を阻止したいところでした。

 データが少ない相手に対し、バッテリーは・・・

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