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男たちの選択2018

中日・岩瀬仁紀 燦然とかがやく1000試合。竜が誇る407セーブの鉄腕/現役を退く男たち

 

2000年代のドラゴンズを象徴する選手の1人。伝統の継投野球を鋼鉄の左腕で支え、チームに6つのタイトルをもたらした岩瀬仁紀が、日本記録の1000試合登板を置き土産に、惜しまれながらもユニフォームを脱ぐ。

9月28日の阪神戦[ナゴヤドーム]で前人未到の1000試合登板を達成。花束を手渡され、涙ぐむ場面も


死神と恐れられた守護神。信頼こそ投げ続ける理由


 地元に生まれ、地元に育ち、中日一筋で20年。岩瀬仁紀がユニフォームを脱ぐ。前人未到の通算1000試合登板、歴代最多の407セーブ。その名声は球団にとどまらず、球界に轟く。「レジェンド」と呼ぶにふさわしい成績を残し、太く、長い現役生活に別れを告げることを決断した。

「昨年の契約の段階で、成績が悪くなれば引退するということを言いました。勝ちゲームで投げられる投手でありたいと思ってきました。これ以上、迷惑をかけるわけにいかないので引退を決めました」

 10月2日、ナゴヤドームで自ら引退を表明した。その表情に一点の曇りもない。マウンド上の姿と同じように、淡々と、飄々(ひょうひょう)と。着飾ることも、派手に振る舞うこともない。ただ、その経歴は紛うことなく、球史に名を残すものだった。

 愛知・西尾東高から愛知大、NTT東海でプレーし、1998年のドラフトで福留孝介(現阪神)に次ぐ2位で入団すると・・・

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