レギュラーシーズンは先発&リリーバーで8勝2セーブを挙げ、ポストシーズンはリリーバーとして2年連続のワールド・シリーズ進出に貢献したドジャースの前田健太。成績だけを見れば3年間でワーストだったが、一番手応えのあったシーズンだったという。その手応えを2019年シーズンで発揮し、3度目の正直で世界一を手に入れるつもりだ。 取材・構成=椎屋博幸 写真=Getty Images、BBM 握りを変えたチェンジアップ。投球術に幅ができた
5月後半に股関節の痛みで故障者リスト(DL)入りした前田健太。復帰後も先発として活躍したがチーム事情によりリリーバーへ転向。メジャー3年目で初の1ケタ勝利(8勝10敗2S)に終わり、世界一にも届かなかった。だが、5月の試合で握りを変えた2種類の変化球に手応えを感じ、さらなる進化への自信を感じることができた。メジャーで成功を勝ち取る術を今、手に入れようとしている。 ──2年続けてワールド・シリーズで敗れてしまいました。悔しさは残っていますか。
前田 そこは(苦笑)……まったくないですね。もう来年に向けてという感じです。かなり前に切り替えられました。
──メジャー3年目の18年は2年目までと違いチーム自体が苦しいシーズンでした。
前田 シーズン中からしんどくて、地区優勝も厳しい状況から、ワンデープレーオフまで行きました。その意味ではいい経験ができました。
──ワンデープレーオフはワールド・シリーズと雰囲気が違いますか?
前田 感覚は違いますね。すごく緊張しました。もし負けたら、すぐワイルドカード同士のワンデープレーオフをやらないといけない、という重圧もあり、勝ったら地区優勝だけど……本当にしんどい場面で中継ぎ登板がきたら……それだけは避けてほしかったです(笑)。大量点を取ってくれ! と願っていましたから。
──その18年シーズンは、数字以上に手応えのあったシーズンだったと、コメントしています。
前田 3年間の中で一番手応えを感じたシーズンでしたね。次のシーズンに向けての明確な課題とともに、自分がすごく成長したと感じられた1年でした。数字以上に納得のいくシーズンを過ごしたと思っています。
──成長した部分を教えてください。
前田 一番は・・・
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