どんな選手にも、プロの道へ導いてくれた「恩師」と呼ぶべき存在がある。DeNAの3年目左腕、濱口遥大にとっては神奈川大の恩師である古川祐一監督(当時)の存在がなければ、プロの世界を見ることは叶わなかったかもしれない。“暴れ馬”のような粗削りな原石は大学4年間でいかに磨かれ、ドラフト1位指名をつかんだのか。恩師が振り返る。 取材・構成=滝川和臣 写真=BBM マウンドでの二面性
2019年、プロで3年目を迎える濱口遥大は、私の教え子の中でも思い入れのある選手です。1年目の2ケタ勝利(10勝6敗)、そして
ソフトバンクとの日本シリーズ第4戦での勝利(17年11月1日=横浜、8回一死まで無安打の好投)には驚かされると同時に、本当にうれしかったです。入学当時を振り返れば、これほど活躍する投手になるとは想像できませんでしたから。
濱口との出会いは、彼が高校3年の春でした。神奈川大OBの方と九州の高校野球に詳しい方を介して「三養基高に勢いのある左腕がいる」と情報をもらい、私は佐賀まで飛んで見に行きました。確か試験期間中だったにもかかわらず、わざわざ投球を見せてくれたのでした。ストレートはかなり力のあるボールを投げていました。ただ・・・
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