春季キャンプ真っ盛り。各地では主軸に混じり、フレッシュな選手たちの、生き残りをかけたアピール合戦が行なわれている。そんな有望タレント(プロスペクト)に迫る新連載インタビュー。第1回は一軍未出場ながらメジャー・リーガーを驚かせた巨人の韋駄天(いだてん)・松原聖弥を紹介しよう。 取材・構成=坂本匠、写真=桜井ひとし、BBM 2年連続3割以上
丸佳浩の加入でセンターが固定されたことにより、両翼のポジション争いが激化。亀井善行、陽岱鋼、A.ゲレーロら実績ある選手たちがしのぎを削る中で、一軍公式戦出場経験のない支配下昇格2年目の松原聖弥に、定位置奪取の期待が高まっている。カテゴリーの違いはあれど、昨季はイースタン・リーグの年間安打記録を更新する活躍を見せ、秋季キャンプでは就任した直後の原辰徳監督が打撃技術とスピードを絶賛して今春キャンプ一軍に抜擢。いま、もっとも注目を集めている若手野手である。 ――2年連続で春季キャンプを一軍でスタートさせました。まだ育成選手だった昨年のキャンプも一軍で完走しましたが、比較して心の持ち方が違うのではないですか。
松原 一昨年(2017年)のプロ1年目のシーズンはほとんど三軍ばかりで二軍もほとんど経験していなくて、その中で昨年の一軍キャンプだったので、すごく緊張しました。まだ育成で、失うものは何もないので積極的に行こうと思ってはいたんですが、なかなかできなくて……。でも、今年は昨年の経験がありますし、秋もキャンプに参加しています。良い意味で慣れもあり、少しは自分に自信をつけてもいるので、自然体で臨めていると思います。
――昨年は7月に支配下に昇格し、一軍公式戦出場こそ叶いませんでしたが、ペナントレース終了後に行われた日米野球のエキシビジョンマッチ(MLBオールスターチーム対巨人)で一足先にトップチームデビューを飾りました。この経験を受けての今キャンプでは、どんなことをターゲットにしているのですか。
松原 取り組み方としては・・・
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