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新進気鋭2019 “春”を待つ男たち

広島・アドゥワ誠インタビュー 鯉のナチュラル魔球使い 「低めに行ったときはほとんどのボールが動きます」

 

高卒2年目の昨年、1年間一軍に帯同すると、リリーフとしてブルペンに欠かせない存在になった。「ナチュラルに動くボール」を武器に、6勝2敗5ホールド、防御率3.74の成績を残した。さらなる飛躍を目指し、一軍2年目に挑む。
取材・構成=藤本泰祐、写真=小山真司、前島進、BBM

長い手足を利した、角度のあるピッチングが持ち味。ボールを長く持て、低めに制球できたときは、そのボールは「魔球」になる


動く真っすぐでいこう


 ルーキーイヤーの成績は、ファームで9試合に投げただけで0勝2敗、防御率も10.36だった。それが昨年は一軍でシーズンを通して働き、ブルペンに欠かせない存在へと飛躍を遂げた。その「変身」の陰には、自らの特異な球質に対する、意識の変化があったのだという。直すべきものだと思っていたクセ球が、そのとき、最大の武器となる「魔球」に変わった。

――キャンプは順調でしたか。

アドゥワ 順調だったと思います。今年は一軍キャンプも2回目なので、だいぶ慣れてきました。

――どこに重点を置いて取り組みましたか。

アドゥワ 低めに強い球を投げるというところです。真っすぐも、変化球も。まあ、まずは真っすぐ中心ですけれども。

――昨年は大活躍でしたが、何がよくなったことが活躍に結びついたのでしょうか。

アドゥワ 低めのコントロールがよくなったことですかね。コントールがよくなった、というか、自分の中で低めに投げる意識を徹底したのがよかったと思います。内外角のコースに投げるということをあまり意識せず、高さをより意識して、低めに集めることを徹底しました。それがゴロが多いという結果につながったと思います。

――どの球種も低めを意識して投げていく感じなのでしょうか。

アドゥワ そうですね。それだけを意識していきました。球速があるわけじゃないんで、ちょっとでも浮くと打たれてしまうので。

――ゴロが多いというのは、ちょっとボールが動いたりしているのでしょうか。

アドゥワ ナチュラルに動きます。低めに行ったら・・・

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