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新進気鋭2019 “春”を待つ男たち

ヤクルト・高橋奎二インタビュー 真っ向勝負のサウスポー 「いつまでもベテランに頼るわけにはいかない」

 

昨季終盤、プロ初登板初先発を果たし、3度目のチャンスで初勝利を手にした。本格的にスタートしたプロの世界での戦い。4年目にして初の一軍春季キャンプでは、生き残るために必死のアピールを続けた。見据えるのは先発ローテーション定着だ。成長を続けるサウスポーが、スポットライトがまぶしい表舞台へと踏み出す。
取材・構成=富田庸、写真=早浪章弘、井田新輔


故障を乗り越えて


 龍谷大平安高では2年春、センバツ優勝に貢献した。2016年ドラフト3位でヤクルトに入団すると、右足を高々と上げる投球フォームから、本家・小川泰弘に続く“左のライアン”として注目を集めた。しかし2年目までは故障続きで、実戦登板すらままならない。飛躍への足がかりとなったのは、代名詞でもあった“ライアン投法”との決別だった。

――高卒4年目にして初の一軍キャンプに臨みました。

高橋 やっぱりすごいな、という印象が一番です。一軍選手の皆さんと過ごした中で、僕も少しは一軍選手になれているのかな、と。二軍キャンプとの違いは、記者さんやファンの皆さんの数が違うなというところです(笑)。やはりこれだけ注目されているわけですから、「やらなきゃいけないな」という気持ちにもなりましたね。

――春季キャンプ最終日となった2月26日、日本ハムとの練習試合(浦添)では5回から2イニングを投げ、2四死球ながら無安打無失点2奪三振に抑えました。

高橋 まだまだフォームがバラバラで。でも(2イニング目の)6回はベース板の上で勝負できました。去年のこの時期はケガで実戦登板はできなかった。今年は球数も多く投げられたし、充実したキャンプになりました。

――3年目の昨季にいろいろな経験を重ねて、それらが今につながっているように感じます。

高橋 去年、ようやくケガなく1年を過ごすことができました。高津(高津臣吾)二軍監督に登板間隔を空けてもらいながら、先発ローテーションを守ることができて。シーズン終盤に一軍初登板を経験させてもらい、3試合目に初勝利を挙げることができました。いいシーズンだったと思います。

――これまではケガが多く、なかなか思いどおりにいかなかった。

高橋 1年目の16年5月1日のDeNA戦(戸田)で先発したんですけど、投げていたら左肩に変な張りを感じて。2カ月経って「治ったな」と思い投球を再開したんですけど、イマイチな状態が続き、その後は登板機会のないままシーズンを終えました。2年目も肩に不安があるまま入ったんですけど、徐々に痛みは感じなくなりました。でも、今度は腰が痛くなってきて。腰の痛みが和らいできて投げ始めると、再び肩が痛くなってしまうという……。本当にケガづくしの2年間でしたね。

――そこから浮上するきっかけは、どこにあったのでしょう。

高橋 2年目のオフに、自分に合った病院を見つけられたことです。そこの先生に教わったトレーニング方法を・・・

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