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イチローを語る。

イチローを語る。球界26人の証言【前編】

 

メジャー移籍19年目。NPBでの対戦経験者は現役では、ほとんどいなくなったが、少年時代からイチローにあこがれ、目標としてきた選手は数多い。今回は26人に「イチロー」を熱く語ってもらった。
写真=Getty Images、BBM


阪神・福留孝介 「ライバルという意識もあった」


福留孝介外野手・42歳[06、09年WBC日本代表でチームメート]


「同じ外野手として『目標』の存在ではありますが、追いつける選手ではないですね。僕は常にすべてにおいてイチローさんの感性を知りたいんですが、なかなかそこを知るのは難しい。WBC日本代表でチームメートとして一緒になったときに、いろいろな話をさせてもらいました。ただ、あの打席でどうだったのか、ということを聞きたいなと思っていても、その場面を体感しないと共有できないでしょ。だから聞くことはしなかったですね。

 そして近づいてもっともっとイチローさんのことを知りたいなと思うところはすごくあったのですが、チームメートとしてライバルという認識を僕は持っていました。だから『絶対に負けたくない!』という気持ちもめちゃくちゃ強かったですね。その気持ちが強かったから、安易に話しかけるということはせずに、離れて遠くから何かイチローさんの技術を盗んでやろう、という感じで当時は接していましたね。

 だから先ほども言いましたが、イチローさんは僕にとっては・・・

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