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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「巨人は阿部を四番に置くべきだ」

 

3月3日、ヤクルトとのオープン戦で本塁打を放った阿部


 今季、阿部慎之助がキャッチャーに復帰した。40歳を迎えるシーズン、自ら希望した古巣のポジションで、最後の花道を飾ろうというのだろう。

 左ふくらはぎの張りで開幕絶望と言われるが(※その後、復帰し開幕戦は代打でベンチ入り予定)、オープン戦を見ていて気になったのは、首脳陣が阿部に八番を打たせていたことだ。あれはおかしい。人間の値打ちというものをバカにしている。

 阿部は巨人の看板、顔である。実績、貢献度も申し分ない。私が巨人の監督ならば、誰が何と言おうと阿部を四番に据える。

 四番というのは本来、チームの核として他球団ににらみを利かせられる存在が担うべきだ。岡本和真が昨季四番を打ったからといって、その役目がはたして務まるだろうか。

 岡本は東京ドームで行われたヤクルトとのオープン戦でサヨナラ本塁打を打ちながら、本塁に生還すると、「どうだ」と胸を張るどころか、遠慮がちな表情でチームメートの祝福に応じていた。そんな姿を見て、他球団は恐怖心を抱くはずがない。

 守備に関しても、阿部を・・・

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