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吉田正尚の頂ロード Road to Top

吉田正尚コラム「もっと打ちたい。もっと遠くに飛ばしたい。これは変わらずに思っていること」

 

今年も豪快なスイングで周囲を魅了するオリックスの若き四番打者が今号から隔週でプレーヤーズコラムに登場。自身の経験に基づく考えを綴(つづ)っていく。第1回はタイトルにも付けた“座右の銘”と“その理由”を語る。


自分を奮い立たせる


 いきなりですが、皆さんは座右の銘を持っていますか。僕の座右の銘は“頂”の一文字です。なので、今年1年間、担当させていただくコラムのタイトルにも、この文字を入れることにしました。そして肝は“ロード”にもあるんです。

 というのも“頂”とは「頂点に立つ」という意味ではないんです。常に頂点を目指していく、高みを目指して進化を続けていくことを指しています。小学生のときに野球を始め、中学、高校(敦賀気比高)、大学(青学大)を経て、今年でプロ4年目になりますが、今も何かを感じて、より良いプレーの追求をやめることはしません。だから、自分にとって明確な“頂”はない。ゴールは決めたくないんです。プロの世界には上には上がたくさんいて、登れば登るほど“頂”は、もっともっと上にあると気づかされる。“頂”が見えることは、これからもないと思います。それに「頂に向かって進むこと」が、自分の力になっていくと思っているんです。これまでの経験からも、そう言い切れるんですよね。

 そもそも“頂”の文字を好きになったのは、高校に入学したころでした。きっかけは・・・

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