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吉田正尚の頂ロード Road to Top

吉田正尚コラム テーマ「3つのスイング」

 


フルスイングの本意


 シーズン初本塁打も出て調子が上向いてきましたが、一喜一憂せずに長いシーズンを戦い抜きます。悪い時期もあれば、良い時期もある。大事なのは、いかに良い時期を持続させるか。悪い時期を挽回する気持ちは当然ありますが、気負うことなく平常心で、1本でも多く安打や本塁打を打っていきたいと思います。

 それに振り返れば、今までも“悪い時期”を経験してきました。高校、大学、プロとカテゴリーが上がるにつれ、投手のレベルも上がっていくので、1打席で打てるボールの数も減ってくる。その中で「なぜ打てなかったのか」と同時に考えるのが「どうすれば打てるのか」――。そうやって培ってきたのが、前回も書いた“技術の引き出し”なんですよね。

 そもそも打撃って受け身なんです。球種、コース、高低とあらゆるボールに、どうアジャストしていくかが勝負。だからといって、ボールに当てにいくことはダメです。素振りのときに軽く振る人なんていませんよね。常に強い打球を放つイメージで振る。それこそが、自分のベストスイングなんです。だから、どんなボールに対しても“力強く振る”ことだけは変わることはないし、変えてはいけない。それが、皆さんが表現する“フルスイング”ということです。

 もちろん、やみくもに振っているわけではありません。力強く、かつ、あらゆるボールに対応するために僕は“3つのスイング”を使い分けているんです。それが掲載している3つの連続写真。今回は、これを見ながら僕の考えを・・・

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