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吉田正尚の頂ロード Road to Top

吉田正尚コラム「“無”に近い状態にするために考えを整理することは欠かせない」

 

守備に就いたときも、ファウルの方向などで“打者の意識”を感じ取っているんです


準備があるから対応できる


 令和時代が幕を開けました。平成最後の打席(4月29日、西武戦=京セラドーム)で本塁打を放つことができましたが、大事なのは令和時代に1本でも多くヒットや本塁打を打つこと。“次の1本”のために全力を尽くしていきます。

 その“次の1本”のために、いろんなことを考え、整理して打席で勝負しているのが打者なんです。前回のコラムで、3つのスイングを紹介しましたが、それも僕の考えの一端に過ぎません。あのスイングは“ベスト”ではなく、あくまで現段階の“ベター”。だから、これから変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。その変化の基準は何かといえば、打席での感じ方なんです。

 そもそも僕が打席で意識していることは“無”の状態をつくること。平常心でリラックスして打席に立ってピッチャーと勝負する。これが一番大事にしている打席での意識です。

 ただ、実際に打席に立つとピッチャーが「次に何を投げるのか」と考えてしまうことも出てくる。でも、そこですぐに「よし」と決めること。答えが出ずに考え、悩んでしまうとスイング以前の問題になってしまいますから。

 だから・・・

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