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噂のHOPEに直撃

楽天・宋家豪インタビュー 台湾生まれのニューパワー 「郭源治さんの数字を目標に頑張ってどんどんホールドを稼ぎたい」

 

台湾生まれ、日本育ちの逸材だ。生まれ育った台湾の大学を卒業すると、台湾プロ野球を経ずに、育成選手として日本のプロ野球界に飛び込んだ。支配下登録を勝ち取ってから3年目を迎えた大型右腕は成長を続け、今や救援陣に欠かせぬ存在となりつつある。
取材・構成=阿部ちはる 通訳=リン・ガクケン 写真=井沢雄一郎、BBM

2017年のCSファイナル、ソフトバンク戦[ヤフオクドーム]でマウンドに向かう宋。救援登板で勝利をつかんだが、痛い被弾もあった


高いレベルに挑戦したい


 安定したリリーフ陣がエース2人を欠く今季の楽天を支えている。その中でも宋家豪は3月31日から9試合連続無失点など安定した投球を見せ、何度もチームのピンチを救っている。2016年に台湾から育成選手として入団し、17年に支配下を勝ち取った。3年目と経験は浅いがその信頼度は高く、ランナーがいる場面や接戦の状況でこそ出番がやってくる。24歳で日本球界に挑戦し、高い向上心を持つ右腕は、勝利の方程式定着に向けてアピールを続けている。

――今季は自身初となる開幕一軍でのシーズンインとなり、登板も数多く重ねています。順調なスタートと言えるのではないでしょうか。

 シーズン前には一軍でスタートをできるとは思っていなかったのですが、結果的に一軍からスタートすることができたのは自分の能力を認められたからだと思いました。リリーフとして1年間投げ続けるためにも、強じんな肉体が大事だと思っていましたので、オフにしっかりと体づくりを行い、しっかりと準備をしてきました。春季キャンプではまだ足りない部分もあったと思うのですが、自分の投球フォームを修正しながらプレーできたことが、結果的に開幕一軍につながったのではないかと考えています。

――自身のフォームの修正をすることで、安定した投球につなげているということでしょうか。

 今はフォームが安定しているので、大きな修正というわけではなく、微調整というか、細かい修正をしています。毎日毎日、体の調子も違いますし、連投などで体に疲労が溜まったときは、どうしてもフォームに影響が出てくるものです。ですから、日々のフォームのチェック、そして微調整が大事だと思っています。

――ここまで41試合のうち、約半分の21試合に登板しています(5月19日現在)。フル回転と言えそうですが、体の疲れなどはいかがですか。

 今は少し疲労感を覚えているので、毎日体重管理をするなど調整しながら、登板時にはしっかりアピールしたいと思っています。昨季に40試合投げさせてもらっているので、その経験をフルに生かしたいですね。

――宋選手は台湾での大学卒業後、台湾プロ野球には進まず、16年に楽天の育成選手として入団しました。これは異例のキャリアと言えます。日本で野球をやろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

 学生時代から、台湾以外の野球はどんな感じなのか興味を持っていました。また・・・

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