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噂のHOPEに直撃

阪神・木浪聖也インタビュー 常に気持ちは前向き 「まずはどれだけ勝利に貢献できるかを考えてプレーし、手を抜かずにやっていく」

 

パンチ力ある打撃と気合の入った守備で、新人ながら開幕遊撃手のスタメン出場を勝ち取った。すぐに打撃で不調に陥りスタメンを外れた。そこからもう一度スタメンの座を勝ち取り、今は完全定着に向け、一心不乱にチームのためにプレーを続けている。
※成績・記録は6月9日時点 取材・構成=椎屋博幸、写真=石井愛子(インタビュー)、BBM


割り切る心を持つ


 春季キャンプで矢野耀大監督はオープン戦で結果を残した選手をスタメンに起用することを明言。打率.373をマークした木浪が、新人ながら遊撃手の開幕スタメンをつかんだ。だが、シーズンに入り、相手投手の配球ががらりと変わったことで、まったく打てなくなり、開幕早々にスタメンを外れてしまった。そこからもう一度、スタメンをつかむために、さまざまな心の葛藤を繰り返し、成長を見せた。

――現在、スタメン出場を続ける中で、一番心がけていることは何でしょうか。

木浪 打撃面では、「チャンスに回ってこい」といつも思っているので、絶対に打つぞという気持ちで打席に立っていることですね。

――入団したときに思い描いていた状況と比較していかがでしょう。

木浪 キャンプ(オープン戦)で結果を出す、という目標が最初でした。そこで結果を出せて、次は一軍の試合に出る、という目標を決め、実際に一軍でスタメン起用をしてもらったんです。そして今は結果が出たり出なかったり……でも、思い描いていた以上にできているとは思います。

――開幕スタメンの「一番・遊撃手」をつかみ取ったときの気分を教えてください。

木浪 開幕戦でも試合に出るという強い気持ちを持っていましたので、それが実現したときは素直にうれしかったです。

――その中でシーズンとオープン戦の投手の違いを感じたりはしなかったでしょうか。

木浪 開幕から打てず、オープン戦は相手チームが僕の打撃の長所を見て、必要以上に警戒していたのかなと思います。そこは今だから、そうだったな、と思うんです。というのもシーズンに入ったらまったく違う配球が来たので単純に「プロってすごいな」とあらためて感じました。

―― 一番そう感じたのは。

木浪 自分の中では開幕戦から、ずっとそういう感じはありました。僕自身の打撃はよかったときもあったんですが、それでも・・・

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