例年、ペナントレースの行方を大きく左右する交流戦で、順調に白星を伸ばしているのが巨人と日本ハムだ。ここでは“キーワード”をもとに、両球団の好調のワケをリポート。まずは交流戦4カードをすべて2勝1敗ペースで、首位・広島を視界にとらえ、交流戦順位もゲーム差なしの2位とした原巨人から。 ※記録はすべて6月16日終了時点 交流戦に入り先発マスクの機会が増えた炭谷銀仁朗。6月13日の古巣・西武戦では豪快なアーチも/写真=桜井ひとし
【KEY WORD 1】捕手・炭谷と投手陣再編
6月16日の日本ハム戦(札幌ドーム)で、腰痛からの復帰2戦目に臨んだ先発の
菅野智之が、初回に4連打を含む5安打を浴びるなど、3点を失った。流れは日本ハムへと傾いたが、本来の姿とは言えないものの「悪いなりに試合を作るのも1つの力」と、2回以降は1安打のみの粘りの投球を披露。スコアボードに6個のゼロを並べて嫌な流れを断つと、後続も残り2回を抑えて逆転勝利を収めた(7対3。菅野は7勝目)。0.5ゲーム差で先を行く広島が勝利したために、5月19日以来のセ首位再浮上とはならなかったが、チームは交流戦では開幕から4カード連続の勝ち越しで1位の
ソフトバンクにゲーム差なしの2位と肉薄。9勝13敗1分だった5月と比較し、6月は交流戦開幕直前の
中日戦の2勝を含めて10勝4敗とし、貯金(6月だけで6)を伸ばしている。
好調の要因は
原辰徳監督の決断にある。炭谷銀仁朗の先発起用増もその1つだ。交流戦開幕前までは51試合中16試合の先発だったが、打撃の良い
大城卓三の五番・一塁での出場が増えたこともあり、交流戦12試合中5試合で先発マスク(出場は7試合)をかぶる。昨年まで西武でプレーし、パの打者を熟知していることも起用を後押し。最たる例が・・・
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