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2019都市対抗野球大会展望

児山祐斗(シティライト岡山) 故郷に錦を飾る元プロの意地/「黒獅子旗」奪取へのキーマン

 

児山祐斗/投手/関西高、3年目


 勝てば初の全国大会出場、負ければ予選敗退という第2代表決定戦で2失点完投勝利。歓喜の瞬間は両手を上げて感情を爆発させた……のではなくその場にうずくまって涙を流した。丸山明社長からずっと言われていた「全国大会に連れて行ってくれ」との言葉に報いることができた安堵感からだ。

「全国大会にまだ出てないチームだったので少しでも力になれるようにという気持ちで入ってきたんですけど、2年間貢献できず悔しい思いでした。今年ダメだったらという気持ちでやったので、少しだけですけど貢献できたかなと思います」。昨年までの2年間は制球面で苦しんだが、キャッチボールから見直して取り組んだ結果、今年の春ごろから安定感を取り戻した。

 東京ドームのマウンドには、プロ2年目のオープン戦で上がったことがある。結果は錚々(そうそう)たるメンバーの並んだ巨人打線を相手に1回、三者凡退。ただ興奮のあまりマウンドの感触や配球などは覚えていないという。今度こそ、記録と記憶に刻み込む。

PROFILE
こやま・ゆうと●1995年9月1日生まれ。岡山県出身。183cm87kg。岡山県出身。左投左打。小学1年時に総社東野球スポーツ少年団で野球を始め3年から投手。総社東中を経て、関西高では3年春にセンバツ出場。卒業後はヤクルト(ドラフト5位)で3年間プレーし(一軍登板なし)、2017年からシティライト岡山に加入。最速143キロ、変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップを操る。
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