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PL学園高 先輩後輩スペシャルクロストーク

立浪和義×中川圭太(オリックス) PL学園高 先輩後輩スペシャル対談 1年目の飛躍と苦悩

 

リストを柔らかく使った打撃で安打を量産し、ドラ7ルーキーが存在感を示している。交流戦では史上初となる新人での首位打者と、今やオリックス打線に欠かせぬ右打者となった23歳をPL学園高の先輩である立浪和義氏が直撃。なお進化を目指す打撃の話を中心にプロ1年目の胸中に迫る。
取材・構成=鶴田成秀 写真=佐藤真一(インタビュー)、BBM


巧みに右方向に打てるワケ、器用な打撃の裏にある意識


 ルーキーながらレギュラーに定着、さらにクリーンアップを任されている23歳。だが、向上心を忘れない。さらなる成長を目指すからこそ、“自分の考え”をしっかりと持ち、大先輩を前にしても、その考えを口にする。打席での意識と、今後の課題――。立浪和義氏と言葉を交わす中で“シュアな打撃”を呼んでいる“器用さ”の一端が垣間見えてくる。

立浪 シーズン中にもかかわらず、時間を作ってくれて、ありがとう。

中川 とんでもないです。今日は、よろしくお願いします。

立浪 こちらこそ、よろしく。というか、(体が)細いな〜。メシ食べているか? 体重も落ちているんじゃないか。

中川 しっかり食べています。体重も減ってないです(苦笑)。

立浪 そうか。中日との交流戦(6月11〜13日)でラジオの解説で京セラドームに来ていたんだよ。そこで、右方向に打つのがうまいな、と思った。

中川 ありがとうございます。右方向へのバッティングは意識している部分でもあるんです。

立浪 逆方向にも打てるから打率も上がっていくんだよな。天性の器用さもあるし、アマチュア時代に、しっかり打撃技術を身につけてきたんだろうな、と思う。

中川 PL(学園高)のときから竹バットで練習していましたし、そのおかげで(東洋)大学では1年生から木製バットにも対応できたと思っています。

立浪 自分らのときも竹バットで練習していたな。金属よりも芯の幅が狭いから、木製にも順応しやすくなる。自分もプロ1年目では、それを感じたよ。それにしても1年目で成績も残し、ここまで活躍している。立派なことだと思う。

中川 いや、まだまだです。まだ数カ月しか一軍で出ていないですし、活躍しているとは思っていません。自分の中で手応えもないですし、まだまだ足りないことばかりです。

立浪 自分も1年目はオールスター前まで3割を打っていたけど、最終的には2割2分くらいだった。ここから体もしんどくなってくるからね。

中川 はい。毎日、試合があるのは慣れない部分でもありますが、日によって打撃の感覚も微妙に違うこともあるんです。

立浪 というと?

中川 調子が悪くなると・・・

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