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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「鳥谷よ、阪神で死ね」

 


 鳥谷敬が阪神から引退勧告を受けた。これは野球界全体に大きな影響を及ぼすような事件である。

 私が聞いている限りでは、鳥谷は干されても一生懸命に練習していた。好きな酒も2年間断って精進してきたという。感心した。元来、人付き合いがよくない。関西にはタニマチが多く、食事の席に呼ばれて、行かないと付き合いが悪いと言われてしまう。そういうことに嫌気が差したとしても当然だと思う。プロというのは人付き合いがよくて「いい人だ」と言われる必要はどこにもないのだ。

 今回の鳥谷の件で私が問題にしたいのは、日本球界の契約の在り方である。5年契約を結んでいたこと自体、フロントや現場の首脳陣がよくない証拠だ。複数年契約を結んだら普通、人間は堕落するのだ。「君はそれだけ値打ちのある選手だ。5年間はウチで働いてもらいたい」という意思表示はいい。だが、ベンチを温めている人間に4億円を払ってはいけない。

 鳥谷もショートからサード、セカンドへとたらい回しにされた時点で、後釜をチームが見つけたと潮時を感じるのが普通だ。そう思わないのは・・・

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