8月にチームワーストタイの20敗を喫するなど、大失速となってしまった日本ハム。CS争いからも脱落かと思いきや、9月戦線で息を吹き返してきた。粘り強さが武器の栗山ファイターズが、三つ巴の争いに待ったをかける。 ※成績・記録は9月8日時点 写真=小山真司 何とか踏みとどまった。日本ハムが“特別な日”に価値ある1勝を手にした。9月6日の
オリックス戦(札幌ドーム)。北海道胆振東部地震からちょうど1年の節目に、連敗を8で止めた。
栗山英樹監督は「皆さんに元気になってもらおうと思ってやっていますけど、逆にそういった皆さんからも含めて力をもらっていると感じた」。戦い方を見失っていた優勝候補のはずだったチームは、自分たちらしさをよみがえらせた。そこから一気に本拠地でオリックスに3連勝を決めた。絶望的だったCS進出への望みを復活させ、熾烈な3位争いに再び名乗りを上げた。
どん底は抜けた。勝負の夏場の急失速は想定外の負けっぷり。投手陣は先発が踏ん張れず、継投もはまらない負のスパイラル……。攻撃も
中田翔の故障離脱で飛び道具である本塁打が激減。発展途上の
渡邉諒、
清宮幸太郎ら若手も苦闘が続いた。負けられないプレッシャーが日々重くなる中で守備も崩壊。堅守をベースに強固な投手力で、したたかに白星を積み上げてきた常勝軍団の姿は影を潜め・・・
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