週刊ベースボールONLINE

2019惜別の男たち

ランディ・メッセンジャー 日本を愛し、タイガースを愛したエース

 

ある意味、イチローの引退から始まった2019年シーズン。まだ戦いは終わっていないが、すでに自ら引退を明らかにした選手も少なくない。今までの彼らの勇姿を思い出しつつ紹介してみたい。
※記録は9月15日現在

2010年代、阪神投手陣の軸として貢献度は高かった


「タイガースのファンは、世界一のファンだと思っている。こんな素晴らしい応援の中でピッチングできるなんて幸せだよ。ほかのチームでプレーすることはまったく考えていない。ボクは最後まで阪神でプレーする」

 これまで何度もそう話していた。本人が現役続行を希望すれば、手を挙げるチームはあっただろう。だが、9月13日、メッセンジャーは阪神で現役を終えることを決め、球団に申し入れた。

 マリナーズ時代、なかなか出番に恵まれず、「もっと投げたい」と同僚だった城島健司(10年から阪神へ)に相談し、阪神に移籍してきた。

 当初はメジャー時代同様、中継ぎだったが、日本野球や打者に慣れず二軍降格を経験。そこで当時の久保康生投手コーチから先発への転身を持ちかけられた。そこから新たな武器としてドロップカーブの精度を上げ、シーズン途中に一軍に再昇格し5勝を挙げた。

 以後、先発投手として挑戦する中で・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング