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熱セ・シーズン決算

広島・重かった十字架 得点力低下で4連覇逃す。先発奮闘も救援は固まらず

 

セ・リーグ4連覇を目指して戦った今季の広島。しかし4試合を残した時点でその夢はついえた。その2019年シーズンを振り返る。
※成績は9月22日現在 写真=BBM

9月19日のDeNA戦[横浜]、延長11回裏、無死一、二塁から今村がソトにサヨナラ3ランを浴びて敗れ、4連覇の可能性が消滅。やりくりしてきた救援陣も力尽きた


1試合当たりの得点は1点近く減る


 7点リードをひっくり返されてサヨナラ負けした9月19日(DeNA戦=横浜)、広島の4連覇の可能性が消えた。もちろんまだCSから勝ち上がって日本一となる可能性は残されているが、一つの結果が出たとは言える。今季、ここまでの広島の戦いを、ざっと振り返ってみたい。

 今季の広島は、最初から戦力的に大きな不安を抱えていた。一昨年、昨年と2年連続MVPの丸佳浩(現巨人)をFAで失い、「三番打者をどうするか」という課題を負ってのスタートだったからだ。

 打線の形が定まらぬまま、西川龍馬野間峻祥を三番にしてスタートしたが、一番・田中広輔、五番・松山竜平の不調もあって打線は機能せず、4月16日の時点で4勝12敗の借金8と苦しんだ。「“丸がいなくなったら弱くなった”とだけは言われたくない」という気負いも焦りを呼んだかもしれない。

 それでも5月は課題の三番にバティスタ、調子を上げてきた西川を五番に配して打線を固め、20勝4敗1分け。いったんは打線の理想形が見えたかとも思えた。

 だがそれも・・・

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