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吉田正尚の頂ロード Road to Top

吉田正尚コラム「数字よりも考えることは、もっと打つために何が必要か。そこを考えるのは、これからです」

 

ベンチの中から打席に向けての準備は欠かしません。頭を整理することが結果につながると思っています


ボールの見え方


 約6カ月、143試合の戦いが終わりました。今シーズンも目標の1つだった全試合出場を達成できましたが、自分の成績に満足することはありません。打率.322、29本塁打、168安打とキャリアハイの数字を残せたとはいえ、チームは最下位。“自分が打ってチームが勝つ”ことが打者としての喜びだけに、勝利のためにもっともっと打てる打者になりたい。

 ただ、今季は目標に掲げた「タイトル争い」に加わることができました。前回のコラムで「自分のスイングができればホームランになる」と書きましたが、状況によっては力強いスイングをしつつ、コンパクトに振ることを心掛けることがあるんです。すべてのケースではありませんが、例を挙げれば「2ストライクに追い込まれ、ストライクゾーンぎりぎりの際どいボールに対して」など。ポイントゲッターを任され、長打を期待されているとはいえ、三振をするのはイヤ。塁に出ることで、チームに貢献することになる。だから、状況に応じたスイングも必要なんです。これもまた「自分のスイング」の1つ。それが、目指す“幅のある打撃”だと思っています。

 その点では、今季は打率も高い数字を残せました。開幕直後は、なかなか安打が出ず、前半戦終了時は3割に届いていませんでしたが、夏場から率を伸ばすことができました。とはいえ、スイングやバットなど、何かを変えたわけではありません。違いを挙げれば・・・

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