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2019「ドラフトBIG3」

佐々木朗希(大船渡高) ベールに包まれた『令和の怪物』「レベルアップして、切磋琢磨していけるような関係になれたらいい」

 

2019年ドラフトは、3投手が中心に回っていくと言われている。高校生2人と大学生1人。12球団同時入札である1位指名で、この3選手に集中するのでは? と予想されている。「BIG3」の球歴とその魅力を探っていく。
取材・文=岡本朋祐、写真=川口洋邦 2019ドラフト候補選手名鑑号より転載


 影響力のある人物は、注目を浴びれば、浴びるほど、一つひとつのコメントが重くなってくる。佐々木朗希は自身の発言に対して、政治家のように「安全運転」に徹してきた。国際大会対策研修合宿の紅白戦(ケース打撃)で「高校史上最速」と言われる163キロを計測した4月6日以降「令和の怪物」は全国区。スポーツ報道だけでなく、TVのワイドショーでも扱われる機会が増えた。甲子園不出場ながらも、日本一有名な球児へ上り詰めた。

 3月31日、作新学院高との練習試合。ちょうど甲子園ではセンバツ準々決勝が行われた日で、まだ肌寒さが残っていた。NPB全12球団に加え、MLB6球団、約50人のプロ関係者が栃木・矢板運動公園野球場に集結。佐々木は2016年夏の甲子園を制した強豪校に対し、3回1安打無失点(6奪三振)に抑えた。今季初の対外試合ながら、当時の自己最速にあと1キロに迫る156キロを計測し“朗希ファーバー”が幕を開ける一日だった。

 騒然としたムードの中でも、冷静な投球ができた理由を、大船渡高・國保陽平監督はこう明した・・・

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