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CS FINAL STAGE SPECIAL INTERVIEW

西武・栗山巧インタビュー 昨季の悔しさを晴らすために。 「僕の役割は“ここぞ”の場面で打つだけ」

 

今季、リーグ連覇を果たした西武だが、18年目を迎えたベテランの存在感も絶大だった。勝負どころで真価を発揮するバットマン。背番号1、栗山巧は昨年、クライマックスシリーズ・ファイナルステージで敗れた悔しさを晴らすために、一心不乱にバットを振る。
取材・構成=小林光男、写真=高塩隆


球団のバックアップもあって成し遂げた連覇


「ランナーをかえすことだけ。それだけ」

 試合中に広報を経由して届いたコメントは力強かった。優勝マジック2で迎えた9月24日、ロッテ戦(ZOZOマリン)。2回表一死一、二塁と先制のチャンスに打席に入った栗山巧の集中力は最高潮に達していた。初球。真ん中高めに甘く入った変化球を見逃さず、センターへはじき返す。二走・外崎が一気にホームを駆け抜け、センターの荻野貴司がバウンドをファンブルする間に栗山は二塁を陥れた。

 シーズン142試合目。優勝が懸かった大事な一戦で是が非でも欲しかった先制点がベテランの一打から生まれ、さらに好走塁で二、三塁とチャンスが続くと、木村文紀が死球で満塁とし、金子侑司秋山翔吾が連続タイムリーを放ち、この回一挙5点。その後も強力打線が火を噴き、12対4と大勝し、2位・ソフトバンク楽天に敗れたため、西武が21年ぶりのリーグ連覇を決めた。

──今季も頂点に立てた理由として756得点と2位に100得点以上差をつけた得点力が挙げられますが、そのほかにチームの中にいるからこそ感じる連覇の要因はありますか。

栗山 僕は今季で西武のユニフォームを着て18年目になります。これくらい長くいるから感じることかもしれないですけど、特にここ2、3年は球団スタッフによるバックアップがよりすごくなったと思います。選手の求めるバックアップ体制になってきて、それがプレーのしやすさにつながって、結果にも表れている。例えばトレーナーの数も増えましたし、今季からは管理栄養士も雇ってくれた。そんな環境づくりもあり、夏場以降に集中力を発揮することができたのも、連覇を遂げられた要因でしょう。

──新しい若獅子寮や室内練習場も7月に完成しました。

栗山 それは選手も望んでいたことですし、非常にありがたい限りです。打つレーンも増えたりしていますし、モチベーションにつながるのは間違いありません。

──7月9日には4位で、首位・ソフトバンクとは8.5ゲーム差を離されていましたが、そこからの大逆転V。「優勝できるのでは」と感じたのはいつぐらいからでしたか。

栗山 やっぱり8月ぐらいですかね。打ち勝ち方が異常でしたから。「これ、あるんちゃうか」と。次のカードで当たるチームも先乗りスコアラーがデータを取っていたでしょうけど、対策を練るにしても嫌やろうな、という勝ち方が多かったですからね。

──例えば8月には17日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で千賀滉大から2回に9点を奪うなど衝撃的な勝ち方がありました。

栗山 僕のヒットから始まり、四死球なども絡みながら、源田(源田壮亮)、サンペイ(中村剛也)の適時打などもあり、最後は僕の3ラン。千賀からビッグイニングをつくれることなんて、なかなかないですからね。

──8月11日のロッテ戦(ZOZOマリン)からは中村選手が2年ぶりの四番へ。その後、優勝するまで四番として打率.304、10本塁打、42打点。同期の活躍は刺激に?

栗山 なるか、ならないかといったら刺激になります。意識しているか、していないかといったら、していないんですけど(笑)。ただ、勉強になります。ホームランをたくさん打てる選手が、年齢を重ねてどういう対応をしていくのか、と。今のサンペイは軽打もあるし、引っ張りもあるし、センター方向にも打つ。すごいな、と。

──見事に復活しましたよね。

栗山 僕はあまり復活だと思っていない。僕の勝手なイメージですけど、今までも・・・

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