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悲喜こもごも「運命の1日」ドラフト全史

【1987年ドラフト】注目の長嶋一茂を巨人は指名せず。“当たり”が多かったドラフト1位/ドラフト全史1965-2018

 

今年もまた、ドラフト会議がやってきた。1965年秋からスタートし、55回目。制度をさまざまに変えながら歴史を紡いできた。ここでは2018年の会議まで1年ごとに振り返っていく。


“ミスタージュニア”の行き先は──。この年の最大の焦点は長嶋一茂(立大)を巨人が指名するか、だった。父は言わずと知れた戦後最大のスーパースター・長嶋茂雄。人気は抜群、パワーヒッターとしての将来性も感じられた。ただ、長嶋が守る三塁には原辰徳、それ以外にこなせそうな一塁には中畑清がいる。補強ポイントとは合致しない。ただ、ドラフト会議前日には父が巨人監督時代のマネジャーだった堀江スカウトが長嶋宅を訪問。「巨人が一茂指名へ」の情報が広まった。

 しかし、結果的に一茂を1位指名したのはヤクルトと大洋のみだった。引き当てたのは“クジ強者”のヤクルト。相馬和夫球団社長の“黄金の左腕”が当たりクジを引き当てた。ヤクルトは希望球団だったこともあって、長嶋は・・・

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