週刊ベースボールONLINE

悲喜こもごも「運命の1日」ドラフト全史

【1983年ドラフト】高野光は4球団からヤクルト。2位以下にも成功する選手が多く出て大豊作年に/ドラフト全史1965-2018

 

今年もまた、ドラフト会議がやってきた。1965年秋からスタートし、55回目。制度をさまざまに変えながら歴史を紡いできた。ここでは2018年の会議まで1年ごとに振り返っていく。

巨人1位・水野雄仁[池田高]


 人気を集める選手が、希望球団以外だと入団拒否をにおわせ、それ以外のチームは、他の有望選手に群がって競合する──。そんなドラフトの傾向が固まりつつあった年代だ。この年の甲子園ヒーローも、藤王康晴(享栄高)は中日、水野雄仁(池田高)は巨人と、それぞれの希望球団が「一本釣り」。甲子園で名を売り社会人に進んだ中西清起(リッカー)も阪神が単独1位指名した。

 一方、1位で指名が集中したのが、首都大学記録の21連勝を記録し、通算防御率0.92の東海大・高野光だ。ヤクルト、大洋、阪急、西武が競合し、クジに無類の強さを誇るヤクルトが引き当てた。高野は新人ながらこの年・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング