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12球団2019年シーズン回顧

中日・投打ともに数字は改善。欠けたピースは“得点力”/12球団2019年シーズン回顧

 

7年連続Bクラスで、チームのワースト記録を更新した。しかし、投打ともに充実の兆しは見えており来季への手応えは確かだ。では、今季の敗因とは――。

与田剛監督[右から4人目]を中心に、首脳陣を一新したシーズンだった


リリーフ陣が安定


 指導体制を一新して臨んだシーズンは、クローザー出身の与田剛監督、捕手出身で監督としても経験豊富な伊東勤ヘッドコーチを中心に、バッテリー強化に重きを置いた。

 昨季のチーム防御率は、リーグワーストの4.36だった。しかし今季は3.72と、大幅に改善。特に救援陣に顕著で、球援防御率は4.93から3.32となっている。ロドリゲスR.マルティネスの両外国人投手の安定感が抜群で、2人を7、8回に固定して戦った。ロドリゲスは44ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、R.マルティネスも43試合に登板し防御率2.66と、大健闘した。

 開幕当初、クローザーには2年目の鈴木博志を据えたが、安定感を欠き失格。2017年のWBCにも出場するなど、数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験を買われ、7月から岡田俊哉が9回を任されるようになると、ロドリゲス→R.マルティネス→岡田という勝利の方程式が確立した。ほか、三ツ間卓也福敬登に加えて、開幕前に発症した右手血行障害に苦しんだ藤嶋健人も、復帰後は21試合連続無失点など、フル回転でリリーフ陣を支え・・・

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