近年、日本シリーズ、交流戦とセ・リーグがパ・リーグに圧倒され続けている。果たして、これは一過性のものなのか、それとも必然なのか。本誌では2回に分け、検証企画を組んでみた。前編は歴史編。まずは時代をさかのぼり、セ・パの違いを探っていく。 1950年の開幕セレモニー/画像はセ
セに対抗しようと孤軍奮闘した男
1950年2リーグ制誕生時の熾烈な選手引き抜きはのちのちまで語り草となった。その後、セの後塵を拝する形となったパで“打倒セ”に燃えたのが永田雅一だった。 セとパの強さの比較には関係ないじゃないか、と言われそうだが、今回の特集に際し、昔話ながら2つのことを書いておきたいと思う。
1つは2リーグ誕生の背景、もう1つは、人気がなくリーグの存続が危惧された時代に、パ・リーグ発展のために情熱を燃やした男のことだ。どちらも、じっくり書いていくと1冊の書籍になってしまう。ご存知の方には物足りないかもしれないが、かいつまんで紹介していく。
戦後のプロ野球は8球団1リーグで1946年に再スタートしたが、49年2月に初代コミッショナーに就任した正力松太郎(GHQからの反対もあって4月に辞任)が「正力三大声明」を発表。その中の1つに・・・
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