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セはパより本当に弱いのか?デーブ大久保氏の視点「受け継がれる伝統が今のパを作り上げている」

 

特集(→【緊急検証企画】セはパより本当に弱いのか?)のラストは、セ、パでプレー経験がある元楽天監督、デーブ大久保氏の視点だ。

西武では正捕手・伊東勤がいたことでなかなかチャンスが回ってこなかったが、92年途中移籍の巨人では持ち前の“強いスイング”で活躍。強烈なインパクトを残した


 私が西武に入団したときには、パ・リーグはすでにDH制を採用していましたので、それ以前のことは分かりません。ただ、DH制があることで、専門の打者が9人ラインアップに並ぶわけですから、投手は9イニングすべてで気が抜けないです。

 一方、セ・リーグの場合、九か八番に打者専門ではない投手が打席に立つ。これでどれだけ相手投手の緊張感が和らぐか。さらに八番に打てない捕手がいたら、これだけで2アウトです。当然、2人が打席に立つイニングの攻撃力は極端に弱くなります。つまり、先発投手が7回まで投げたとしたら、その中の最低2イニングは点を奪いづらい回がある、という計算になりますよね。

 9イニングずっと気を抜けない投球を続けなければいけないパ・リーグの投手と、気を抜けるイニングがあるセ・リーグの投手では、長いスパンを考えると、どちらの投手の実力が上がっていくでしょうか。それは必然的に分かりますよね。

 それに加えて、私はやはり昔のパ・リーグの・・・

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