打順も、勝利の方程式も、最後まで固まらなかった。4連覇を狙ったシーズンは、勝率5割で終了。最後には阪神に抜き去られ、CSにも進めず。カープにとって、一つの時代が終わった。 9月27日、本拠地最終戦を終え、挨拶する緒方孝市監督。このとき残っていたCS出場の可能性が消え、シーズンが終了するとともに辞任となった
試行錯誤が続いた打順
リーグ4連覇を狙うシーズン。とはいえ、一昨年、昨年と2年連続MVPに輝いた
丸佳浩がオフにFAで
巨人に移籍、三番打者が固まらない不安を残したままのシーズンインとなった。
開幕戦こそ、
大瀬良大地がその丸を4打席4三振に斬って取り、鮮やかな勝利でスタートしたが、三番打者が固まらない上、一番の
田中広輔、五番の
松山竜平がそろって不振という事態が重なって打線がつながらず、4月16日時点では4勝12敗で最下位と苦しんだ。
5月に入り、緒方孝市監督は試行錯誤をやめて打順を固めることを決断、一番・
野間峻祥、二番・
菊池涼介、三番・
バティスタ、四番・
鈴木誠也、五番・
西川龍馬で上位打線を固定した。これとともにチームは前年までのような、いいリズムを取り戻し、5月は球団月間記録の20勝(4敗1分け)をマークして一気に首位まで浮上、6月1日時点では2位・阪神に5ゲーム差をつけた。西川は5月1日から6月5日にかけ、歴代11位タイの27試合連続安打を記録した。
だが・・・
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