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12球団2019年シーズン回顧

広島・4連覇は夢と消え、4位でCSにも届かず/12球団2019年シーズン回顧

 

打順も、勝利の方程式も、最後まで固まらなかった。4連覇を狙ったシーズンは、勝率5割で終了。最後には阪神に抜き去られ、CSにも進めず。カープにとって、一つの時代が終わった。

9月27日、本拠地最終戦を終え、挨拶する緒方孝市監督。このとき残っていたCS出場の可能性が消え、シーズンが終了するとともに辞任となった


試行錯誤が続いた打順


 リーグ4連覇を狙うシーズン。とはいえ、一昨年、昨年と2年連続MVPに輝いた丸佳浩がオフにFAで巨人に移籍、三番打者が固まらない不安を残したままのシーズンインとなった。

 開幕戦こそ、大瀬良大地がその丸を4打席4三振に斬って取り、鮮やかな勝利でスタートしたが、三番打者が固まらない上、一番の田中広輔、五番の松山竜平がそろって不振という事態が重なって打線がつながらず、4月16日時点では4勝12敗で最下位と苦しんだ。

 5月に入り、緒方孝市監督は試行錯誤をやめて打順を固めることを決断、一番・野間峻祥、二番・菊池涼介、三番・バティスタ、四番・鈴木誠也、五番・西川龍馬で上位打線を固定した。これとともにチームは前年までのような、いいリズムを取り戻し、5月は球団月間記録の20勝(4敗1分け)をマークして一気に首位まで浮上、6月1日時点では2位・阪神に5ゲーム差をつけた。西川は5月1日から6月5日にかけ、歴代11位タイの27試合連続安打を記録した。

 だが・・・

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