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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「日本シリーズ、甲斐拓也を見直した」

 


 ソフトバンクが3年連続で日本一を達成した。厳密にいうと、この2年はリーグ優勝を逃しているが、日本一と呼ぶにふさわしい強さを発揮した。いかに辛口と言われる私でも、文句をつけようがない。

 工藤公康監督は、投手陣を自ら手取り足取り教えているという。嫌われることも辞さない。私に言わせれば、やっと監督らしい覚悟が固まったということだ。だからワンちゃん(王貞治会長)には「工藤を応援してやれよ」と言ってやった。なぜなら監督が“いい人”だと思われたら、ろくなことはない。

 私もヤクルト西武の監督時代に最初の半年はナインを敵に回した。しかし、不思議なもので、勝っていくにしたがって彼らは言うことを聞くようになる。

 いまの指導者は、理論だけを教えれば勝てると思っているようだが、それは大間違いだ。練習で身につけて初めて理論は血となり肉となる。頭の中だけで完結し、それで勝てるのなら、東大が・・・

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