週刊ベースボールONLINE

記憶に残る惜別の男たち

新時代にユニフォームを脱いだ記憶に残る惜別の男たち【パ・リーグ編】

 

令和元年──新時代の幕開けに、野球人生のピリオドを打った男たちがいる。球界を彩った数多くの名選手。彼らはユニフォームを脱いだが、その功績は色褪せない。
※経歴の丸数字はドラフト順位。年齢は2019年の満年齢

ロッテ・福浦和也 生粋のフランチャイズ・プレーヤー 「リーグ優勝の瞬間にすべてが報われた」


ロッテ福浦和也内野手[44歳]


 千葉・習志野市出身にしてロッテ一筋26年。生粋のフランチャイズ・プレーヤーがついにユニフォームを脱いだ。1993年秋のドラフトで全体最後となる64番目、ドラフト7位で指名された背番号「70」の「投手」が、背番号「9」を背にプロ25年目にして史上52人目となる通算2000安打を達成し、幕張で誰よりも愛される男になるなど誰が想像できただろう。福浦自身も「『信じられない』のひと言」と口にしている。

 1年目の7月に打者へ転向、98年からレギュラー格となると、圧倒的なバットコントロールで2001年に首位打者を獲得。そこから6年連続3割をマークして05年と10年の日本一に貢献した。「成績を残せば残すほど、練習をしないと不安になる。さらに上を目指すためにはやらなければ不安だし、それが普通だった」という圧倒的な練習量と自己管理で球界屈指のバットマンへと成長を遂げる一方で、チームは万年Bクラスと揶揄されていただけに、「やはり05年のリーグ優勝。98年にはプロ野球ワーストの18連敗を喫したり、つらいことばかりだったけど、リーグ優勝の瞬間にすべてが報われた思いになった」と振り返る。

 10年代に入ってからはケガの影響もあって出場機会は限られていったが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング