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12球団2019年シーズン回顧

楽天・投手二本柱不在を打線がカバー。救援陣もフル回転で3位進出/12球団2019年シーズン回顧

 

昨季途中から監督代行を務めた平石洋介監督が正式に就任。前半戦は先発ローテの柱である両右腕が不在の中、新加入の長距離砲2人を中心とした新打線がカバー。上位2強には及ばなかったものの、ロッテとのデッドヒートを制してAクラス入りを果たした。

劇的逆転勝利もあるなど、打線が粘りを発揮した


光った救援陣の奮闘


 エース・則本昂大が3月に右ヒジのクリーニング手術を行い、開幕投手を務めた岸孝之もその試合で左太もも裏を痛めて緊急降板。開幕早々に先発二本柱を欠くという緊急事態となってしまう。今季、チームの勝ち頭は辛島航で9勝、美馬学石橋良太が8勝で続いたが、則本昂は5勝、岸はわずか3勝。先発に2ケタ勝利投手が不在の中、上位に進出できた要因は救援陣の充実だった。

 先発投手陣に不安がある中で、継投により勝機を見出した。中継ぎでは64試合登板の森原康平を筆頭に、62試合登板の青山浩二、さらにはブセニッツ宋家豪高梨雄平らが安定した投球を見せ、試合を壊さなかった。そしてクローザーの松井裕樹はチーム最多の68試合に登板。キャリアハイとなる38セーブをマークし、セーブ王のタイトルを手にした。サヨナラ勝ち3度の5月は、先発投手に白星が付いたのが8試合に対し、救援投手は6試合だった。

 外国人枠をめぐるし烈な争いも相乗効果となった。開幕当初はハーマンが一軍で投げていたが・・・

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