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明日へのトビラ〜さらなる飛躍へ〜

西武・平良海馬インタビュー 楽しむ怪腕 「“頼られている感”が楽しいです」

 

今季、颯爽と西武投手陣に現れた怪腕だ。150キロを超える胸のすくようなストレートを連発し、ピンチの芽を摘み取る平良海馬。来季以降、どこまで成長するか楽しみな20歳の右腕だ。
取材・構成=小林光男 写真=榎本郁也(インタビュー)、BBM


投げた結果が楽しみ


 背番号61の存在があったからこそ、連覇が遂げられたと言っても過言ではない。高卒2年目の今季、7月8日に一軍初昇格すると26試合に登板して2勝1敗1セーブ、6ホールド、防御率3.38。ソフトバンクとの優勝争いが激しさを増していったシーズン終盤、勝利の方程式の一角に加わり、チームに勝利を呼び込む快投を見せた。

――今季の登板数は想像以上でしたか。

平良 はい。当初、2年目の目標は一軍で1試合でも投げることでしたから。それが僅差の展開でも登板させていただいて。本当に想像以上です。

――その要因はどんなところに?

平良 1年目が終わった後の自主トレを雄星(菊池雄星)さん(現マリナーズ)、佐野(佐野泰雄)さん、光成(高橋光成)さんと一緒にやったことです。ボールに的確に力を伝えるための体の動かし方を学び、体幹の弱さも痛感したので、そこを鍛えることにも力を入れてレベルアップできたことが大きかったです。

――練習の成果が出て、投球に変化を感じたのはいつごろでしたか。

平良 今年は開幕から二軍で先発を務めました。試合での投球を多く重ねることで投げる体力がつき、コントロール、変化球のキレも良くなっていったと思います。

―― 一軍では中継ぎを務めましたが、先発とどちらの役割が合っていますか。

平良 中継ぎですね。リリーフが楽しいです。自分が勝手に先発タイプではないと思い込んでいるだけで、チャレンジしたら一軍でもいけるかもしれないですけど、まずはリリーフとしてしっかりやっていきたいです。

――どのような点に楽しさが。

平良「このピンチをどうにかしてくれ」という“頼られている感”。そこにやりがいを感じますし、楽しいです。

――それでは今季、最もしびれたシーンは?

平良 満塁で浅村(浅村栄斗)さんと対戦したシーンです。

――8月24日の楽天戦(メットライフ)ですね。5対2の7回、二死満塁と一発が出れば逆転される場面でマウンドに上がりました。

平良 浅村さんは逆方向に強い打球を打ちますし、単純に外角低めに投げてもホームランにされてしまいます。やっぱり、インサイドを攻めないと打ち取れません。ただ、三振を奪いましたけど・・・

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