ビジターの試合観戦へ“遠征”に出るファンが増えていることも近年の観客動員数増に一役買っている。そんな遠征時に、ひいきチームのファンが集う店があったなら──。連載3回目は“大阪”にある“ロッテファン”が集う店を紹介しよう。 取材・構成=鶴田成秀、写真=太田裕史 ロッテ色に染まる店内で野球談議が盛り上がること間違いなしだ
地域密着が色濃くなる昨今のプロ野球界だけに、街の酒場も地元球団のファンが集う店は増えている。そんな中、大阪に“ロッテファン”が集う店がある──と聞き、訪れてみると、そこにはロッテグッズで溢れる空間が広がっていた。
阪神、
オリックスが関西に拠点を置く中、なぜロッテファンをターゲットにしたのか。真っ先に思い浮かぶ疑問に、店主の種子島輝時さんが答える。
「大阪でもロッテの試合はあるし、僕自身も球場観戦を機にロッテに惹かれた一人。だから、大阪にもファンが集まる店があっていいんじゃないかなと思ったんです」
もとは会社員だった種子島さんが心を奪われたのは8年前のこと。交流戦中だった阪神の対戦相手はロッテだった。鳴り物を使わぬ応援スタイルに魅了され、「生まれ育った玉出本通り商店街の繁栄に一役買いたい」という思いも重なって、2013年に店をオープン。以降も種子島さん自身が千葉へ観戦に行くこともあり、関東のファンとの交友が広がった。彼らが大阪にビジター観戦に来た際には来店することもあり、ファン同士の親交で店を育んできた。
そんな店内はオリオンズ時代や、千葉移転時の1992年ころのものなど、豊富かつ貴重なグッズが並ぶ。それだけに客層は“熱狂的なファン”を連想しがちだが・・・
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