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2020ルーキー始動!12球団の育成プランを探れ

ヤクルト・大成に向けて独自のアプローチ/12球団の育成プランを探れ

 

2月1日のキャンプインに向け、12球団のルーキーたちが準備を進めている。即戦力としてフル回転することを期待されている選手もいれば、焦らずじっくりと育成すべき素材もいる。それぞれ、どんな未来予想図を描いているのだろうか。各球団が独自のカラーに沿って進める育成プランに迫った。


貫く自分のペース


埼玉・戸田球場がニューヒーローの出現に沸いている。将来のエース候補・奥川恭伸に向けた首脳陣の眼差しは熱い。まずはケガをしない体づくりから着手するが、早くも身体能力の高さを示し、期待度は上がる一方だ。

 仮契約の際に話題となったのは、ドラフト1位・奥川恭伸への異例とも言える好待遇だった。もちろん金銭面もそうだが、これだけではない。橿渕聡スカウトグループデスクは言った。「普通の高校生とは違うアプローチをしている。ケガをしてはいけないという大前提でプランを組みたい」。球団は即戦力と呼べるほど高く評価をしていたが、無理は禁物。1月7日からヤクルトの新人合同自主トレがスタートしたが、その動向を見守りながら、このプランが具体的に動き出す形となりそうだ。

 自主トレ初日の動きを見守った高津臣吾監督は言う。「(奥川は)やっぱりいい顔をしている。投げる姿を初めて近くで見たけど、腕の振りはいいし、下半身も使えているので、余計に期待してしまう。上半身はまだまだだけど、下半身はしっかりしている。ボリュームをつけていけば一層良さも出てくるはず。長い距離で力強く投げているわけではないので、あれがすべてではないだろうけど」。右腕とのファーストコンタクトで、早くも潜在能力の高さを感じたようだった。

 この日、奥川とキャッチボールを行ったのは3位の杉山晃基だった。創価大時代、東京新大学リーグで通算25勝(17完投7完封)をマークした最速154キロ右腕。即戦力として期待される実力者だが・・・

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