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12球団2019年シーズン回顧

西武・21年ぶりの連覇達成も再びCSでタカに敗れ去る/12球団2019年シーズン回顧

 

2018年、10年ぶりのリーグ優勝を果たした。昨季は主力が抜け苦戦が予想されるも、首位と最大8.5ゲーム差をひっくり返し見事に連覇。だが、18年に続いてCSでソフトバンクに苦杯を喫し、またしても日本シリーズ進出を果たせなかった。

2年連続優勝を果たし、チームとしては23度目のVとなった


圧巻の強力打線


 昨季、王者・西武の前評判は高くなかった。浅村栄斗(現・楽天)、炭谷銀仁朗(現・巨人)、菊池雄星(現・マリナーズ)と投打の主力が抜け、大幅に戦力ダウン。実際、敵地・ヤフオクドームでの開幕カード、ソフトバンク3連戦で3連敗スタートだった。「厳しい戦いになる」と辻発彦監督も覚悟していた。だが、圧倒的な攻撃力を武器に徐々に巻き返すと130試合目にソフトバンクをとらえ初の首位浮上。最終的に142試合目にリーグ連覇を決めた。

 強力打線には多くの“肩書き”がついた。まずは、「球団初の100打点トリオ」の誕生だ。4年ぶりの打点王に輝いた中村剛也が123打点、山川穂高が120打点、森友哉が105打点。100打点以上が3人は史上5度目、パでは03年のダイエー(4人)に次ぐ快挙だった。森と中村は満塁での強さも話題に。森は14打数8安打、2本塁打、30打点、打率.571、中村は32打数17安打、4本塁打、49打点、打率.531をマーク。中村は8月11日のロッテ戦(ZOZOマリン)からは2年ぶりの四番に入り、優勝まで座り続けた。「打撃タイトル独占」も果たした。中村の打点王に加え、森が捕手として史上4人目の首位打者に輝く打率.329、43本塁打を放った山川は2年連続キングに輝いた。さらに・・・

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