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パフォーマンス向上のためのヒント

パフォーマンス・コーディネーター 手塚一志の野球“上達”の道「理に適ったカラダの操り方なら自然に『ジャイロボール』を投げることができるはず」

 

「ジャイロボール」の回転のイメージです。ボールの進行方向に回転軸が向いているのが特徴です


「ジャイロボール」のヒントを子どもたちの野球教室で得る


 ボクが「パフォーマンス・コーディネーター」として当時は広島に在籍していた黒田博樹投手をサポートしたのは、2004年からの4年間でした。黒田投手との取り組みについてお伝えする前に、まず「ジャイロボール」の話からスタートさせてください。

「ジャイロボール」というのは1995年にボクが提唱したボールです。ボールの進行方向に回転軸が向いているのが特徴で、ボールの進行方向に対して回転軸が垂直になっているバックスピンのボールなどとは空気抵抗やマグヌス効果(回転体に揚力が働く現象)から受ける影響が異なってきます。ボールの回転の軌跡がら旋になることから「ら旋回転(ドリルのような回転)するボール」とも表現されます。

 前回、理に適ったカラダの操り方の原型となる原理「W-スピン」についてお伝えしました。背骨を軸とするファーストスピンと、少し遅れて連鎖する上腕骨や大腿骨を軸としたセカンドスピンを連動させることで、指先や足先が加速していくというものです。

 元来われわれヒトは、この「W-スピン」をもとにした動きを転用することで、さまざまな運動(スポーツ)を行ってきたと考えています。つまり・・・

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