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パフォーマンス向上のためのヒント

パフォーマンス・コーディネーター 手塚一志の野球“上達”の道「理に適ったカラダの操り方はバッティングにも必要なもの。“探究の旅”はまだ続いていく」

 

黒田さんを通じてサポートすることになった新井さんにはボクも多くのことを学びました/写真=本人提供


「うねり打法」をベースに猛威を振るった阪神打線


 新井貴浩選手を本格的にサポートするようになったのは阪神時代の2013年のことです。最初は04年からサポートをしていた黒田博樹投手を通じて知り合ったのですが、当時の新井選手は05年に43本塁打でホームラン王に輝くなど、選手として最初の絶頂期を迎えていました。以前、『週刊ベースボール』のコラムで新井選手自身に書いていただきましたが、当時の新井選手はしっかりと結果が出ていたこともあり、ボクのサポートを必要としていませんでした。

 新井選手のサポートを始める以前から、打撃についてもいろいろなお手伝いをさせてもらってきました。相手ピッチャーの重心の上下動に同調してバッティングのタイミングを取る「シンクロ打法」を提唱し、その後、02年に就任した星野仙一監督とともに阪神のチーフ打撃コーチとなった田淵幸一さんの依頼で「うねり打法」を取り入れてもらいました。

 当時の阪神のバッターは、変化球にタイミングが合わずに打ち取られてしまうケースが多く見られました。そこで春季キャンプ第1クールが終わった最初の休日のミーティングで、「何が原因なのか調べろ」と田淵さんから指令を受けたのです。

 スタメン選手全員分のビデオを用意して原因を探ると、ある共通項が見つかりました。多くの選手が・・・

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