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2020キャンプの焦点

阪神・自信さえ取り戻せば優勝のカギを握る存在。藤浪が完全復活へ確信を深める日々

 

例年より早いタイミングで開幕を迎える2020年。春季キャンプも佳境に差し掛かり、各球団の“キャンプの焦点”も浮かび上がってきた。今回は5球団の現地直送レポートをお届けする。
取材・文=椎屋博幸、写真=小山真司、山口高明


指先の感覚も良くなった


昨季3位に入った阪神。その中で、かつての2ケタ投手・藤浪晋太郎は0勝に終わった。球威や相手打者への威圧感はリーグ屈指の右腕が先発ローテに入れば、阪神は優勝争いに加われるだけの戦力はある。優勝のカギはこの右腕にあり。その可能性を探っていく。

 キャンプがスタートし約1週間が過ぎたところでの実戦のマウンド。藤浪晋太郎はいきなり157キロを計測した。これにはカブスのダルビッシュ有もすかさず反応し、自身のSNSでこの時期に150キロ台を出すスゴさをあらためて説いた。

 そして何より、この2月9日の日本ハム戦(宜野座)で2回を無安打無失点に抑えたことが、今後の見通しを明るくしたと言える。「1試合を投げて、四球だって出すしヒットだって打たれる。前に飛ばない打球なんてないんですから」とは野球解説者の藪恵壹氏。

 試合前、緊張感漂う表情を見せていた藤浪。先頭打者の初球にいきなり151キロを計測したものの、四球で出塁を許した。だが、そこから抜け球もなくしっかりと抑えた。そして一死二塁から三番の王柏融を迎え、1ボールから4球連続で真っすぐを投げ込んだ。最後は最速157キロで見逃し三振に斬った。

 しかもその最後の球はしっかり指にかかり、王の内角に・・・

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