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2020キャンプの焦点

日本ハム・キャンプで見えた「小笠原効果」古巣に戻ってきた鬼軍曹がチームを変える──

 

例年より早いタイミングで開幕を迎える2020年。春季キャンプも佳境に差し掛かり、各球団の“キャンプの焦点”も浮かび上がってきた。今回は5球団の現地直送レポートをお届けする。
取材・文=松井進作 写真=高原由佳、山口高明


ガッツ改革の船出


14年ぶりにヘッド兼打撃コーチで古巣に戻ってきた小笠原道大栗山英樹監督の新たな参謀役&チーム再建のキーマン、また選手たちにとっては鬼軍曹としてキャンプから絶大な存在感を発揮している。

 5年ぶりに日本ハムが帰ってきた沖縄・名護キャンプは例年以上に熱気を帯びている。旧名護市営球場が新装されて立派なスタジアムに生まれ変わったことも一因だが、それだけではない。2月1日、キャンプ初日からハードな練習メニューが組まれ、若手野手は午後からバットを振りっぱなしだった。その日のメニューを見るとフリー打撃後に特打が組まれ、最後は強化練習でロングティーやティー打撃。特打の時間に特守が組まれる選手は一時的にバットから手を離せるが、夕暮れ時には鬼軍曹との時間が始まる。小笠原道大ヘッドコーチ兼打撃コーチだ。

 小笠原ヘッドの“相棒”は誰よりも太くて長い重いバット。まるで金棒のように肩に置いたり、担いだりしている姿は貫録十分。打撃ケージ付近を巡回しながら各選手に目を配っている。厳しい言葉はないが・・・

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