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新指揮官インタビュー

ヤクルト・高津臣吾インタビュー 一つの重み 「アウト一つで、勝つか負けるかが変わる」

 

※今号(2020年3月23日号)は、「3.20」開催を前提に記事を構成しており、本誌の締め切り日(3月9日)に発表されたNPBの開幕延期と取材時期との関係上、一部、事実と齟齬(そご)が生じております。ご了承ください。


2019年シーズン、断トツの最下位に終わったチームの再建を託された。二軍監督からの内部昇格で、選手のことは知り尽くしている新指揮官が開幕を前に、チーム改革の構想と新しいスワローズの方向性を語った。
取材・構成=依田真衣子 写真=小山真司、BBM

新たなスタート


 現役時代は、NPB通算286セーブを誇るサイドハンド右腕として活躍。メジャーや韓国・台湾プロ野球、独立リーグも経験し、2014年から古巣・ヤクルトで投手コーチ、17年から昨季までは二軍監督を務めてきた。今季は小川淳司監督の後を受け、一軍監督として新たなスタートを切る。

――春季キャンプからケガ人が続出し、新型コロナウイルスの影響で不自由が多いなど、指揮官1年目は難しいスタートとなりました。

高津 本当にいろいろと……。無観客試合が公式戦でも続くかは分かりませんが、そうなった場合、選手のパフォーマンスが落ちることを危惧しています。見られているプレーと、見られていないプレーはちょっと違う。緊張感が生まれますから。見られている中で、どれだけのプレーをするか。選手の声やグラブ、バットの音がここまで聞こえると、普段どれだけ大きな音で声援を送られていたのかをすごく感じますね。

――東京五輪の影響で、ペナントレースが中断する期間もあります。

高津 やったことがないので分からないことが多いのですが、ある程度チームの状態は想定しています。ただ、その時期にどんな問題があるのかというのは、実際に中断してみないと分からない。当然、イレギュラーな出来事も起こるとは思いますが。

――そのときの状況に応じて策を講じるということでしょうか。

高津 まあそうですね。直面したとき、少しでも良い判断ができればいいのかなと。それじゃあダメなのかもしれないですけど(笑)、それが僕のスタイルなので。

――では、ほかに自分独自のスタイルとして、大切にしていることはありますか。

高津 観察することですね。自分から話し掛けたりとか、選手から言われる部分ではなくても、ベンチでの選手の動き、表情、発言を見逃したり聞き逃したりしないように注意して、その日の状態を見ています。

――それが試合の中での判断材料になることもあるのでしょうか。

高津 何か気付くことによって、特別大きな判断を下すこともあると思うんですよ。今日はあんまり状態が良くないなとか、今はどうなのかとか、練習やベンチでの観察が、試合のスタートだと思っているので。些細(ささい)な気付きが、代打や代走、継投など、大きな判断を下す際に役立つことは、今後出てくると思います。

――コミュニケーションから、いろいろなものが見えてくる、と。

高津 毎日全員とたくさんコミュニケーションを取ることは不可能なので、状態や雰囲気を広く見ています。見て聞いて感じたものを、試合に生かそうと。

――青木宣親選手を主将に指名しました。その意図というのは。

高津 たぶん、彼は主将になったからキャプテンシーを発揮するというような人間ではなくて、言わなくてもやってくれていたとは思います。でも・・・

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