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MLB通信2020

新型コロナウイルスの影響でメジャーも開幕延期!

 

アメリカはここ1週間で新型コロナウイルスの感染が急激に増えていった。これを受けドナルド・トランプ大統領が現地時間3月13日に緊急演説を行った。MLBは前日12日に、オープン戦を中断し、3月27日の開幕戦も延期を決めた。
写真=Getty Images

開幕直前恒例のオープン戦が中止となったサンフランシスコのオラクル・パーク


 プロバスケットボール(NBA)の選手から新型コロナウイルス感染者が出たことでNBAはシーズン中断を即決。しかしロブ・マンフレッドMLBコミッショナーは、MLBの開幕に積極的だった。だが、3月に入ってからの約10日間という短期間で感染者が増加。それによりトランプ大統領が国家非常事態宣言をするまでになった。

 その流れの中で、感染者の多いワシントン州とカリフォルニア州でメジャーのオープン戦が中止に。現地時間3月7日にMLB機構は、感染リスクの高い地域からのアメリカ訪問者に対し、入国から14日間はメジャー施設の立ち入りを自粛するよう要請し、10日にはメディアによる各球団クラブハウスへの立ち入りを制限していた。さらに12日に3月27日からのシーズン開幕延期と、オープン戦の中止を発表したのだ。

 MLBのプレスリリースの最後には「MLBにとって選手たち、そこで働く人たち、そしてファンの健康と安全ほど重要なものはありません。専門家の方たちが推奨する予防措置を引き続き施していきます」という文言も入っており、迅速な対応であったと言える。

開幕延期を決めたマンフレッドMLBコミッショナー。今後の日程なども新型コロナウイルス感染の状況を見ながら判断していく


 これを受けて各球団もそれぞれの対応を発表。マリナーズはキャンプ地であるアリゾナ州ピオリアにとどまり練習を続けていく。所属の菊池雄星は「今は健康、安全が大事だと、世界的にそこを第一優先に動かなければいけない。しっかり受け止めて準備できればなと思います」とコメント。同所属の平野佳寿は「お客さんあっての世界だと思うから、延期にするというのは間違いではないと思います」と語った。

 メジャー球界の盟主・ヤンキースは選手ミーティングで全員がキャンプ地に残り練習することを決めた。主力選手として活躍する日本人メジャーもそれぞれがコメントを発表。ヤンキースの田中将大は「今ある状況の中でしっかり準備していくことが大事」。ツインズに移籍した前田健太は「延期されるとは思っていた。やれれば、特に問題はない。すべてが早く収まって、どのスポーツも早く再開できればいいです」と・・・

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