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チームを変えた伝説の男たち

2016年の鈴木誠也 Vの使者となった「神ってる」男

 

ここからは、過去、自身が急成長、あるいは新人としてチームを劇的に変えた伝説の男たちを球団別にピックアップし、紹介していく。

2016年6月16日、サヨナラ弾を放った鈴木[中央]。翌日にも決めた


2試合連続のサヨナラ弾!


広島が25年ぶりVを遂げた2016年、「神ってる」のフレーズとともにブレーク、Vの使者となったのが、鈴木誠也だった。

「いや、本当にね。今どきの言葉で言うなら“神ってる”よな」

 いつも冷静な緒方孝市監督も、さすがに興奮冷めやらぬ表情で語った。

 2016年、交流戦最後のカードのオリックス3連戦(マツダ広島)。主役に躍り出たのは、当時21歳の若武者の鈴木誠也(広島)だった。

 まずは6月17日の第1戦。0対4から8回、9回で追いつき、延長戦に持ち込んだゲームに一撃で決着をつけた。延長12回裏、無死二塁で比嘉幹貴から左越えにサヨナラ2ランをたたき込んだのだ。

 さらに翌18日、今度は1対3と2点を追う9回一死一、三塁で、オリックスの守護神・平野佳寿のフォークをとらえ、左越えのサヨナラ3ランとした。クイックモーションで投げてくる平野に対し、ノーステップで対応した技ありの一撃。2試合連続のサヨナラ弾は、広島では1984年の長嶋清幸以来、32年ぶりのことで、プロ野球史上10人目。緒方監督の興奮ぶりももっともだった。

 そして、「神ってる男」鈴木の活躍にはまだ続きが・・・

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