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チームを変えた伝説の男たち

2016年の大谷翔平 Vを呼んだ異次元の二刀流

 

ここからは、過去、自身が急成長、あるいは新人としてチームを劇的に変えた伝説の男たちを球団別にピックアップし、紹介していく。

優勝を決めた大一番では圧巻の1安打完封勝利。胴上げ投手にもなった


球史に名を刻んだ伝説のシーズン


二刀流で異次元の活躍を見せたプロ4年目のシーズン。チームの10年ぶり日本一は、この男によってもたらされた。

 前例のない二刀流という強烈な存在感でチームを変えたのが2016年の大谷翔平だ。

 中でも広島との日本シリーズ第6戦(マツダ広島)は象徴的な試合だった。同点で迎えた日本ハムの8回の攻撃。二死満塁で打席には四番・中田翔。ネクストバッターズサークルにはベンチスタートで第7戦に先発予定だった大谷が立った。栗山英樹監督は大谷を打席に立たせる可能性は「ゼロだった」という談話を残している。相手にプレッシャーをかけるために、シーズンで打率.322、22本塁打の大谷を“起用”。策は的中して中田は決勝の押し出し四球を選んだ。そのままチームは10年ぶりの日本一を勝ち取った。

 リーグ優勝を決めた試合でも投手として圧巻の投球を見せた。9月28日の西武戦(西武プリンス)。5回一死まで完全投球。森友哉に初安打を許しても冷静に後続は連続三振を奪った。4回にレアードのソロ本塁打で奪った1点でリードは十分だった。9回1安打、15奪三振の完封劇で胴上げ投手となった。

 このシーズンが・・・

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