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チームを変えた伝説の男たち

1979年の小松辰雄 「スピードガンの申し子」の閃光

 

ここからは、過去、自身が急成長、あるいは新人としてチームを劇的に変えた伝説の男たちを球団別にピックアップし、紹介していく。

スピードガンが出始めたころに話題をさらった小松[左]


投げるたびに振り向いて


スピードガンの出現とともに台頭した。プロで強烈な輝きを放ったのは高卒2年目。竜を長く支える剛腕の、鮮烈デビューとなった。

 小松辰雄の速球伝説は、星稜高(石川)時代から存在した。甲子園初出場の2年夏、細い体からしなるように腕を振り下ろし、投げ込む速球はすさまじいものだった。初戦となった2回戦の日体荏原高(東東京)戦では2安打完封で13奪三振。「内角のストレートと外角にカーブを投げておけば打たれないと分かっていました」。この夏は準決勝まで進んだ。

 3年春夏も甲子園に出場したが、いずれも初戦敗退に終わってしまう。それでも、智弁学園高・山口哲治(のち近鉄ほか)との投げ合いは見どころ満載で、小松についた異名は「北陸の速球王」だった。

 78年ドラフト2位で中日に入団し、「ブルペンを見ても自分より速い人はおらんかった」と・・・

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