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新時代を翔ける男たち SUN RISE INTERVIEW

ロッテ・岩下大輝インタビュー 求められる役割 「先発は自分でやりたいと言ってやれるものではない」

 

待ち望まれているのはチームを上昇気流に乗せていく若き力だ。新時代に飛躍を遂げようとする有望株に迫る新連載インタビュー。第1回はロッテの若き先発陣の一角を期待される高卒6年目の本格派右腕だ。
取材・構成=杉浦多夢 写真=小山真司、BBM


先発ローテの経験


 高卒1年目の2015年オフに右ヒジのトミー・ジョン手術、復帰を果たした17年オフには椎間板ヘルニアの手術を余儀なくされた。それでも一番苦しい時期は「今」だという。18年途中から一軍で中継ぎとして腕を振るようになり、シーズン終盤には初先発初勝利。昨季は先発ローテを任された。だが、一軍の舞台で投げれば投げるほど、課題を突き付けられていく。今季、真のブレークの時を迎えるために、もがきながらも前に進んでいく。

――昨季、初めて先発ローテーションを任される中で得た経験、見えた課題はありましたか。

岩下 開幕先発ローテーションは逃したんですけど、すぐに上に呼んでいただき、前半戦は先発ローテーションを守って1週間おきに投げる感覚というのを感じることができました。僕の前にワクさん(涌井秀章、現楽天)が投げることが多かったのですが、投げる日以外の時間の使い方など、先輩の姿を見てマネしたりしながら1週間を過ごすことができたのは、いい経験になりました。

――先発ローテを守る難しさを感じた部分はありますか。

岩下 中継ぎで投げていたときはがむしゃらに、大胆にやっていたんですけど、長いイニングを投げるとなると1球目から100球目まですべて全力で投げるわけにはいかない。球種も少ないピッチャーなので、時には力で押していかないといけないですから、その抜きどころというのは難しいですね。

――昨季はストレート以外にフォークとカーブが持ち球でした。

岩下 自分の感覚としてはスライダーなのですが、周りにはカーブと言われますね。基本的には真っすぐとフォークで、中継ぎのときにはその2球種しか投げていませんでした。ただ・・・

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