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神は細部に宿る

今永昇太コラム 第2回 「“キーワードで斬る”投球のこだわり(1)」

 

人によって大小ありますが、投手それぞれに「こだわり」があるものです


開幕に備えて自主練習「維持」ではなく「強化」


 ベイスターズは、新型コロナウイルス感染防止の観点から自主練習を行いながら開幕に備えています。練習ができない球団もある中で、練習できる場所を用意していただけているのは感謝しています。いろいろな方々の力を借りて練習ができていることを、忘れないようにしたいです。

 個人的な野球の目標としては、「維持」ではなく「強化」を常に意識しています。現在の2日に1度の練習で「維持」を目指してしまうと、実際には衰退してしまうでしょう。ですので、「強化」を目標に置き、メニューに向かっています。さて、今回は僕の投球における「こだわり」を、キーワードに沿って綴(つづ)ってみたいと思います。何かの参考になれば幸いです。

【セットポジション】


 高校2年秋まではワインドアップで投げていましたが、高校3年ごろから現在に至るまでセットポジションで投げています。投手は走者が出たらセットで投げなければなりません。僕の中では走者の有無にかかわらず、目線、体の動きを変えないほうが投げやすいんじゃないかな、というイメージがあります。仮に1試合9イニングを投げるとすれば、走者を出さずに三者凡退で終わるイニングは1、2回あればいいほうでしょう。ということは、残りのイニングは走者を背負っての投球となる。そう考えると、常にセットから投げたほうが理にかなっているかなと感じています。

 でも、ワインドアップは・・・

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球界きっての理論派サウスポー、DeNA・今永昇太が右脳で語る!

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